KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
「ブロックチェーン倫理」が
いま求められる理由
Ms. Tech; Scales: Chris Potter; Flickr
ブロックチェーン 無料会員限定
Why it’s time to start talking about blockchain ethics

「ブロックチェーン倫理」が
いま求められる理由

ブロックチェーンが社会を変える大きな影響力を持つようになるなら、独自の「倫理」が求められるようになる。MITの研究者グループが提唱する「ブロックチェーン倫理」は、新しい学問分野だ。 by Mike Orcutt2019.11.15

「倫理」という言葉は、多くの詐欺やペテンが横行する暗号通貨の世界においては、一見相容れないもののように見える。

だが、少数の優れた研究者で構成されるグループによると、「ブロックチェーン倫理」の議論は理にかなっているだけでなく、必要なことだという。

ブロックチェーン・テクノロジーが社会に大きな変化をもたらすことが合理的に期待できる場合、生物工学や人工知能(AI)、核技術と同様に、独自の倫理分野を持つに値する。マサチューセッツ工科大学(MIT)デジタル通貨イニシアチブのリース・リンドマークは話す。リンドマークは同イニシアチブにおいて、長期的な社会への影響とコミュニティに関する領域を率いている人物だ。

リンドマークは10月6日、「クリプトエコノミクス・システム・サミット(Cryptoeconomic Systems Summit)」で講演した。このサミットは、ブロックチェーン開発者、経済学者、金融エンジニア、弁護士など、ブロックチェーン・テクノロジーに関連する学術分野を研究する人たちの集まりだ。サミットは、ブロックチェーン開発の多くの学際的な側面に焦点を当てた、新しい学術分野の基礎を築く試みだった。ブロックチェーン倫理も、その一部と言えるものだ。リンドマークはこのグループを「ブロックチェーン・テクノロジー開発をどうすれば建設的に進められるのか、という課題に焦点を当てた人々の集まり」と説明する。

ブロックチェーンは、依然としてほとんどニッチな関心事に留まっている。 暗号通貨市場の価値は、従来の …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  2. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る