一生使える「完全な人工心臓」、実現へ前進
人工心臓は部品の数が増えるほど、壊れたり、感染症を起こしやすくなったりする。オレゴン健康科学大学は、弁を持たない、非常に単純化した設計の人工心臓を開発している。ウシの体内での試験を終え、小型化したバージョンをヒツジに埋め込んで3カ月にわたる試験をする計画だ。 by Emily Mullin2018.04.05
米国では4000人近くの人々が心臓移植を待っている。移植までの待機時間は平均6カ月で、中には提供を受ける前に亡くなってしまう人もいる。
研究者らは数十年にわたって、恒久的に埋め込んでおける人工心臓を作ろうとしてきた。しかし、長期間にわたって本物の心臓のように機能するものを作るのは非常に困難である。壊れたり、感染症や血栓を起こしたりしてしまうのだ。問題の1つは、部品の数が多いほど故障の可能性も高くなることである。
この問題を解決するため、サンジブ・カール医師とオレゴン健康科学大学(OHSU)のチームは非常にシンプルな設計の人工心臓を開発している。その人工心臓には弁が無く、1個の動く部品が付いている。 カール医師らはその人工心臓が、患者が生涯にわたって使い続けられる初めてのデバイスになる可能性があると信じている。
人工心臓弁は、リチャード・ ワンプラーらによって1960年に初めて設計された。OHSUの人工心臓は、自然な脈動を模した血流を作り出す。ヒトの心臓の2つの下 …
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