フラッシュ2022年2月9日
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富士通とCMU、デジタルツインで共同研究
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]富士通と米カーネギーメロン大学(CMU)は、「ソーシャルデジタルツイン」の共同研究を2022年2月から開始する。実世界データをデジタル空間に再現し、人々や社会のモデルを構築することで、環境、交通渋滞、経済効率などの都市問題の解決に向けた施策を事前に検証可能にする。
共同研究では、人々の行動特性に関する行動科学や行動経済学の知見と人工知能(AI)を用いて行動予測技術を開発し、人々の行動と物や経済、社会との関係性を、実世界の変化に倣ってデジタルで再現するためのモデルを構築する。たとえば、都市の道路網における交通量の実データを使って交通需要を動的に把握できるモデルを構築し、車両規制や通行料の変動の影響を予測することで、都市交通の施策の有効性を検証する。
富士通とCMUはさらに、二酸化炭素排出量の削減などの環境問題の解決と都市交通の利便性を向上させる施策などの検証を進めると共に、パンデミック抑止と経済成長を両立させる施策の実施や、状況に応じた医療資源の最適配分を可能とする次世代スマートシティの実現などでも協力する。
(中條)
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