フラッシュ2022年7月1日
-
北大、オンライン会話中の脳活動を解析できる新システム
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]北海道大学の研究チームは、同大学に設置してある2台の脳磁計を互いに光回線で接続し、オンラインコミュニケーション中の2人の脳活動を計測できるシステムを構築した。脳磁計を複数台保有している研究機関は世界的にも珍しいという。
構築したシステムは、2台の脳磁計に加え、ビデオカメラやマイクで収集した画像や音声を光回線でやり取りでき、2人の人間がリアルタイムでコミュニケーションを取れる形になっている。ハーフミラーを使って、お互いの視線を合わせる仕組みも組み込んだ。自然なコミュニケーション状態で2人が対話している時の脳機能を計測できるという。
研究成果は6月24日、プロス・ワン(PLOS ONE)誌に掲載された。同システムを活用することで対面のコミュニケーションとの脳活動の違いを明らかにし、今後のオンライン・コミュニケーションの指針作りなどに生かしたい考えだ。
(笹田)
-
- 人気の記事ランキング
-
- Quantum physicists have shrunk and “de-censored” DeepSeek R1 量子技術でDeepSeekを55%小型化、「検閲解除」にも成功
- Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
- Google’s new Gemini 3 “vibe-codes” responses and comes with its own agent グーグルが「Gemini 3」発表、質問に応じて回答形式もAIが判断
- Text-to-image AI models can be tricked into generating disturbing images AIモデル、「脱獄プロンプト」で不適切な画像生成の新手法
- What is the chance your plane will be hit by space debris? 空からゴミが降ってくる—— 衛星10万基時代のリスク、 航空への影響は?【解説】
