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3Dプリンターで宇宙を目指すレラティビティ、大口顧客を獲得
Relativity Space
A space startup that 3D prints its rockets just got its first customer

3Dプリンターで宇宙を目指すレラティビティ、大口顧客を獲得

レラティビティ・スペース(Relativity Space)が、新しいインターネット接続向け衛星コンステレーションの一部となる人工衛星の打ち上げ契約を受注した。

ロサンゼルスに拠点を置き、ロケットを丸ごと3Dプリントで製造することを計画しているレラティビティ・スペースは、大口顧客を確保したことを発表した。カナダの衛星通信会社であるテレサットが、地球低軌道(LEO)衛星の一部の打ち上げにレラティビティ・スペースのロケット「テラン1(Terran 1)」を使う。レラティビティにとって初の大口契約だ。同社のティム・エリス最高経営責任者(CEO)は、「当社のチームとテクノロジーに強力な『お墨付き』を与える契約です」と述べた。

レラティビティは今回の契約で、ジェフ・ベゾス率いるブルー・オリジン(Blue Origin)とともにテレサットの衛星打ち上げ事業者に加わることになる。各社が打ち上げるロケットと人工衛星の数はまだ明らかにされていないが、多くの人工衛星が打ち上げられることは間違いないだろう。低軌道衛星コンステレーションには、全世界をカバーする信頼性の高い通信網を築くために、通常数百基の小さな人工衛星が必要となる。たとえば衛星通信会社のワンウェブ(OneWeb)は、今年すでに650基の人工衛星からなる衛星コンステレーションを構築するための、最初の数基の人工衛星を打ち上げた。

レラティビティは宇宙に打ち上げられるロケットをまだ完成させていない。いくつかのエンジン試験や付加製造施設の建設に取り組んでいるが、実際にロケットの打ち上げはこれからだ。3Dプリント製の初のロケット「テラン1」の2020年の打ち上げ試験実施に向けて開発を進めており、最近になって米フロリダ州のケープ・カナベラルに打ち上げ場所を確保したという。最初の打ち上げ試験が計画通りに進めば、2021年には同社初となる商業打ち上げの実施を目指すという。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2019.04.22, 6:55
宇宙ビジネスの時代

かつて国家主導だった宇宙開発がいま、大きく変化している。テクノロジーの進化とリスクマネーの流入によって民間企業による宇宙開発が加速し、自社の事業拡大に宇宙を活用しようとする「非宇宙」企業やベンチャー企業の動きも活発だ。いまなぜ「宇宙」なのか? そのヒントとなる記事を集めた。

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