グーグル、組織再編でAI事業強化へ
グーグルが幹部を再配置し、人工知能(AI)を事業部門として独立させる。
検索・AI部門担当のトップであるジョン・ ジャンナンドリアが退任し、2人の幹部が後任に置かれる。AI部門をグーグル・ブレイン(Google Brain)の共同創業者であるジェフ・ディーンが引き継ぐ。検索ビジネス部門は、検索エンジニアリングを現在担当しているベン・ゴメスが統率する。テッククランチ(TechCrunch)によると、ジャンナンドリアはグーグルにとどまる予定だという。
グーグルの今回の動きは、先週、マイクロソフトが発表した組織再編に追随するものである。マイクロソフトは、2つの広範なエンジニアリング部門を創設した。1つがクラウドとAIに特化した部門、もう1つは、マイクロソフトが「エクスペリエンスとデバイス」と呼ぶ部門である。
両社の動きは、テック企業がAIを自社の将来の事業の中核と見ているというさらなる証拠となる。とはいえ、グーグルはさらに証拠が必要だったわけではない。サンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)はすでに、自社の方針に「AIファースト」を掲げている。今回のAI テクノロジーに特化した事業部門の創設が、AIファーストを達成するための手段であることは確かだ。
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか