AIアシスタントブームの火付け役、アレクサはマネタイズを模索中
電子商取引界の巨人は、バーチャル・アシスタント向けのソフトウェアでサードパーティ企業がどうやって利益を得るかという問題に取り組んでいる。
CNBCは先日、アマゾンが音声アシスタントのアレクサ(Alexa)に広告を配信する方法を検討していると報じた。
インフォメーション(The Information)によると、アレクサ向けのクイズアプリ(失敬、アプリじゃなくてスキルだ)に広告を配信したいというソニーの要求をアマゾンは拒否したという。アマゾンはソニーに対して「広告は楽しみから人々を遠ざける」と伝えたとされている。
現時点では、サードパーティ企業の開発者はアレクサのスキルから直接的な利益を得られていない。アレクサのスキルに課金機能はなく、ユーザーはスキルを無料でインストールできるからだ。だが、広告を導入すればこれを変えられる。
音声アシスタントへの広告配信に対するユーザーの感じ方は、ずばり「ひどく不快」だろう。アマゾンも、アレクサを「楽しい経験」のために使いたいとしている。
インフォメーションによると、アマゾンはユーザーが特定の機能を使う際に数ドル支払う「プレミアムスキル」を試験導入するつもりだという。これで少なくともしばらくの間は、開発者の不満を解消できるかもしれない。
- 参照元: The Information
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