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音声AIが職場にやってくる——アマゾンが企業向けアレクサを準備中
Rahul Chakraborty | Unsplash
Amazon wants to put Alexa in the workplace

音声AIが職場にやってくる——アマゾンが企業向けアレクサを準備中

アマゾンの有名なパーソナル・アシスタントは、まもなく会議の調整を手伝えるようになりそうだ。

企業用ソフトウェアを音声で制御できるようにするために、アマゾンはビジネス向けアレクサ(Alexa)をリリースするつもりだ、とWebメディアのアクシオス(Axios)が伝えている。経営管理ソフトのコンカー(Concur)、顧客管理ソフトのセールスフォース(Salesforce)はすでに音声コマンドに対応した製品を開発しており、コワーキングスペースを提供しているウィワーク(WeWork)や金融のキャピタルワン(CapitalOne)といった企業が最初の導入企業となりそうだ。

企業環境で使われるようになることで、アレクサは新しい言葉を聞くことになり、音声データが増えることは人工知能(AI)の学習機会が増加することを意味している。アレクサを社内に設置してマイクが常に作動していることを気にしなければ、アマゾンにとって有益な情報源となるだろう。もちろん、管理職にとって軽食を大量に注文する極めて簡単な方法であることはいうまでもない。

だが、競合がいる。シスコシステムズ(Cisco)は 独自の企業向け音声対応AIを制作しており、マイクロソフトのコルタナ(Cortana)はすでに同社の企業用ソフトウェアの一部に実装されている。ついでにいえば、アレクサとコルタナの関係が接近しつつあると報じられているが、アマゾンはアクシオスに対して、その影響はないと語っている。

あとは……アレクサが会議中に突然笑い出さないことを期待しよう。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.03.13, 12:00
誇大宣伝の訂正:AIへの期待値を再設定する

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

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