KADOKAWA Technology Review
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宅配ドローンは環境にやさしい? トラックと比較した結果
CALEB WOODS | UNSPLASH
Delivery drones could reduce emissions—if they’re used properly

宅配ドローンは環境にやさしい? トラックと比較した結果

ドローンによる貨物輸送の方法を規制すると、地球温暖化を抑えるのに役立つ可能性がある。

ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された米ローレンス・リバモア国立研究所の研究によると、地域の倉庫から約450gの荷物を運ぶ小型クアッドコプター・ドローン(ローターが4つのドローン)の二酸化炭素排出量は、同じ荷物を運ぶ中型トラックよりも少ないことが分かった。

約7.2kgを運ぶ大型オクトコプター・ドローン(ローターが8つ)の場合は、それほど明確ではない。こうしたドローンを動かすのに使う電力が化石燃料から作られる場合、ドローンはトラックよりも二酸化炭素を50%多く排出するが、再生可能エネルギーを利用した場合は9%少なくなる。

この研究が重要なのは「テクノロジーが配備される前に、その影響を考慮する」というめったにないチャンスだからだ、と研究を主導するジョシュア・ストラロフ博士はIEEEスペクトラム(IEEE Spectrum)で述べている。つまり、二酸化炭素の排出量を減らすために、配達ドローンの使用が制限されるかもしれないということだ。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.15, 14:42
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本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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