
宅配ドローンは環境にやさしい? トラックと比較した結果
ドローンによる貨物輸送の方法を規制すると、地球温暖化を抑えるのに役立つ可能性がある。
ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された米ローレンス・リバモア国立研究所の研究によると、地域の倉庫から約450gの荷物を運ぶ小型クアッドコプター・ドローン(ローターが4つのドローン)の二酸化炭素排出量は、同じ荷物を運ぶ中型トラックよりも少ないことが分かった。
約7.2kgを運ぶ大型オクトコプター・ドローン(ローターが8つ)の場合は、それほど明確ではない。こうしたドローンを動かすのに使う電力が化石燃料から作られる場合、ドローンはトラックよりも二酸化炭素を50%多く排出するが、再生可能エネルギーを利用した場合は9%少なくなる。
この研究が重要なのは「テクノロジーが配備される前に、その影響を考慮する」というめったにないチャンスだからだ、と研究を主導するジョシュア・ストラロフ博士はIEEEスペクトラム(IEEE Spectrum)で述べている。つまり、二酸化炭素の排出量を減らすために、配達ドローンの使用が制限されるかもしれないということだ。
