KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

フェイスブックは憎悪を拡散、国連ミャンマー調査団が指摘
Mahmud Rahman for CRS/Caritas Bangladesh | Flickr
Facebook is being used to incite hatred in Myanmar, says the UN

フェイスブックは憎悪を拡散、国連ミャンマー調査団が指摘

フェイスブックはロヒンギャのイスラム教徒に対する憎悪のメッセージをミャンマー国中に広めるために使われている——。国連の調査でこんな指摘が上がった。

2017年8月、ミャンマー軍はロヒンギャのイスラム教徒に的を絞って弾圧を加えた。これまでのところ、結果として70万人のロヒンギャがバングラデシュに逃がれたと推定されている。国連はミャンマーにおける大量虐殺の可能性を調査している。

ロンドンのタイムズ紙によると、国連によるミャンマー人権調査団のマルズキ・ダルスマン代表は、ミャンマーでは「ソーシャル・メディアでの暴力的な発言と扇動が広がっています。特にフェイスブックでは顕著です」と述べた。ダルスマン代表は「実質的に、フェイスブックが批判、分裂、葛藤の要因となっています」と付け加えた。国連の調査の一環として、ミャンマーの人権侵害被害者に数百回インタビューしたヤンヒ・イ国連特別報告者は「恐ろしいことに、フェイスブックはいまや野獣に変貌しています」と述べた。

フェイスブックはBBCの取材に対して、フェスブックには「ヘイト・スピーチのための場所はありません」と述べ、国連の調査結果を「きわめて真摯に受け止め」、「地域の専門家と協力して、コミュニティを安全なものにします」と回答している。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.03.15, 19:28
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る