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フェイスブックのリベンジ・ポルノ防止機能に残念な落とし穴
Facebook says it can protect you—but first it wants your most intimate photos

フェイスブックのリベンジ・ポルノ防止機能に残念な落とし穴

フェイスブックの新しい試験的なプログラムはリベンジ・ポルノの防止を目的としているが、見られては困る自分の写真をソーシャル・ネットワーク上で共有しなければならない。

もし、私的な写真が本人の許可なしにフェイスブック上で共有されている場合、フェイスブックに連絡すれば写真を削除できる。フェイスブックは、その画像が再びアップロードされるのを防ぐためのフィンガープリント(同一性を確認するための計算値)を作成する。

これで、みだなら写真は本人の許可なしに共有されることはないとフェイスブックは説明している。だが、これには落とし穴がある。その写真をフェイスブックに渡さなければならないのだ。そうすると、5人のグループからなる検閲者の1人がその画像に目を通しフィンガープリントを付ける。

確かにリベンジ・ポルノを防ぐための重要な一歩かもしれない。だが、これにはプラットフォームへの多大な信頼が必要だ。フェイスブックは最近信頼されているとは言えない。コンテンツがオンラインで拡散されるのを防ぐためには、いまだに人間の介入が大いに必要だということを思い起こすことになる。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.05.25, 5:55
生成AI革命

自然な文章を生成するチャットGPT(ChatGPT)/GPT-4などの大規模言語モデル、テキストから画像を生成できるDALL·E 、Stable Diffusion、Midjourneyなどの拡散モデルの登場は、私たちの生活やビジネスを大きく変えようとしている。
人工知能(AI)の新時代を牽引する「生成AI(ジェネレーティブAI)」革命の最前線を追う。

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