「都市に自家用車は不要」、移動手段の「総取り」狙うウーバー
ウーバーは配車サービスだけでなく、公共交通、レンタカー、自転車にまで自社の事業を広げることを決定した。
ウーバーは4月11日、ユーザーが公共交通の料金をアプリを通じて支払えるようにする新しい方法に加えて、サンフランシスコでレンタカー・サービスを試験的に提供すると発表した。ロイター通信によるとウーバーのダラ・コスロシャヒCEO(最高経営責任者)は、「車だけではありません。すべての人が、あらゆる場所へ移動できる手段を私たちは提供していきます」と述べたという。
先だってウーバーは、乗り捨て型の自転車シェアサービス会社のジャンプ・バイクス(Jump Bikes)を買収したことを明らかにした。
ウーバーの新たな動きから、ウーバーが車の所有を過去のものにし、代わりにウーバーのアプリをワン・ストップ・ショップにしようとしていることは明らかだ。疑念を持つ人がいるかもしれないので、11日のコスロシャヒCEO自身の談話を再掲しておこう。「都市に住んでいるなら(中略)自分の車を所有する必要はありません」。
無人乗用車はどうなったのだろうか? コスロシャヒCEOは、無人乗用車には「本気です」と述べる。しかし、今のところ、ウーバーはお客をあちこちへ運ぶためには、どんな手段でも利用するつもりだ。