アマゾン、車のトランクを宅配ボックスにする新サービス
小包を家の中に届けるだけでは満足しないアマゾンは、あなたの車のトランクに荷物を届けたいと考えている。
ブルームバーグの報道によると、アマゾンはゼネラル・モーターズ(GM)とボルボと提携して、トランクへのキーレスアクセスを車の持ち主が許可するアプリを開発した。荷物配達に利用するためだ。サービスは、アマゾンプライム会員向けで、全米の37都市で利用できる。
今回のアプリは昨年開始された、不在時でも配達員が家の中に荷物を届けてくれるサービス、アマゾン・キー(Amazon Key)の一部である。顧客はクラウドベースのセキュリティカメラと共にスマートロックを購入して、荷物の配達を遠隔で許可して監視できる。
早急すぎるのではないだろうか。確かに、家の中や車の中へ配達すれば、玄関先から荷物が盗まれるリスクは無くなるかもしれない。だが、アマゾン・キーは開始時、ハッカーに対して脆弱性があった。ライノ・セキュリティ・ラボ(Rhino Security Labs)の研究者たちは昨年、何者かがWi-Fi経由でコマンドを送り、セキュリティカメラをオフラインすることが可能だと実証した。オフライン中にはシステムは屋内のフリーズした様子を写すだけであり、留守宅を誰かが引っ掻き回していたとして知る術はない。研究者とハッカー が、今回の新しいアプリの防衛力についても、様々な角度から突っつきまわすであろうことは間違いない。
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