中国センスタイムが6億ドル調達、世界一のAIスタートアップ企業へ
人工知能(AI)による顔認識を提供する中国の企業、センスタイム(SenseTime)が資金調達で新記録を達成した。
ブルームバーグによると、センスタイムはアリババや複数の投資家から6億ドルの資金を調達した。センスタイムの企業価値は30億ドルを超え、AI分野において世界で最も価値のあるスタートアップ企業となった。
センスタイムのテクノロジーは中国の大規模な監視ネットワークを強化するのに役立つ。センスタイムは集めた資金の一部を使って、少なくとも5台のスーパー・コンピューターを構築し、何千もの生放送動画の配信を監視するのに利用するつもりだ。人材の確保を加速させ、自律運転と拡張現実(AR)への取り組みに投資するだろう。
ブルームバーグによると、センスタイムはさらなる資金を調達する交渉にすでに入っており、企業価値を45億ドル以上にすることを目標にしているという。
センスタイムはAI博士号取得者を大量に雇用している。2015年以降、世界トップクラスのAI関連学会で、フェイスブックやグーグルといった米国の大手企業よりも多くの論文を発表している。
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