日本のみなさん、世界水準のVRグローブです
バーチャル環境でこの外骨格を使うと、野球のボールは堅く、卵は軽くて壊れやすく感じる。 by Simon Parkin2016.10.03
デクスモ・グローブには、真っ白な装甲板と漆黒の関節があり、まるでスタンリー・キューブリックの映画セットから盗み出された小道具のようだ。手に装着した姿はマンガのようで、まるでユーモアいっぱいの隠しコマンドを現実に対して使い、人間には不釣り合いな特大の動物の手に見える。
実際には、デクスモにある、世界を変えうる機能は、バーチャルな世界で真価を発揮する。対応する実質現実ソフトウェアとともに使うことで、デクスモの外骨格を装着した人は、バーチャルな物体をあたかも本物であるかのように触れ、つかみ、感じとれる。バーチャルな野球ボールを手に持つと硬く重く感じ、卵は軽く、壊れやすそうに感じる。デクスモを装着して電子の世界にいる「ゴム製アヒル」を手に取ると、指でつまんだ感じが楽しい。
外骨格は、若いロボット学者と技術者からなる7人のチームが設計した。特別製の触覚フィードバック装置5本で指に圧力を加える。たくさんのモーターが力の向きと大きさを動的に変化させ、バーチャル物体の硬さをシミュレートするのだ。こうして、スポンジやケーキのような軟らかい物体を持ったときは軽い抵抗力を、パイプやレンガのような密度の高い物体では重い抵抗力を与える。小さなモーターは指先に振動で触覚を与え、キーボードを叩いたり、粗いコンクリートの表面に指を滑らせたときの衝撃をシミュレートしたりする。この …
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