KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
「量子クラウド」時代到来、リゲッティは128キュービット提供へ
Simon Landrein
ニュース Insider Online限定
Running quantum algorithms in the cloud just got a lot faster

「量子クラウド」時代到来、リゲッティは128キュービット提供へ

スタートアップ企業のリゲッティ・コンピューティング(Rigetti Computing)が、クラウドを介した新たな量子コンピューティング・サービスの提供を開始する。現時点での世界最高性能である128キュービットの量子プロセッサーを利用したサービスも今後、提供する予定だ。 by Martin Giles2018.09.11

いつの日か、量子コンピューターが最強の古典的スーパーコンピューターを遥かに超えた速度で計算を実行するようになるかもしれない。しかし、今のところは、量子コンピューターの構築と保守には莫大な費用と大きな困難がついて回っている。

そこで、ここ数年、数少ない量子コンピューターの一部を、クラウドを介して研究者や企業が利用できるようにするサービスを提供する企業が現れて始めている。

量子コンピューターのスタートアップ企業であるリゲッティ・コンピューティング(Rigetti Computing)は、このほど、同社の既存サービスを基盤とする新たな「量子コンピューティング・サービス(Quantum Computing Service:QCS)」を発表した。QCSは、クラウドにおける量子プログラミング向けのソフトウェア・ツールキット「フォレスト(Forest)」などを含んでいる。リゲッティは、「量子アドバンテージ(量子有利性)」と呼ぶ課題を量子コンピューターが達成できることを、QCSを利用して実証した最初の個人またはチームには100万ドルの賞金を与えるとしている。

リゲッティの定義によれば、量子アドバンテージの実証とは、重要で価値のある問題において、量子コンピューターの方が古典的コンピューターよりも高品質で高速に、または安価に解決策を見い出せるのを示すことだ(リゲッティはコンテストの詳細を10月30日に発表するという)。

リゲッティは、最近、世界で最も強力な量子プロセッサーも発表した。このプロセッサーは、これまでの記録保持者であるグーグルの72キュービット・チップ「ブリッスルコーン(Bristlecone)」を上回る128キュービットのモデルだ(MITテクノロジーレビューのキュービット・カウンターを参照)。ただし、QCSでは当初、16キュービット・チップしか使えない。サービスを利用できるのもリゲッティの特定の顧客とパートナーに限られるが、年内にはより広範に利用できるようになる。

量子コンピューティングがこれほど大きな熱狂を呼んでいる理由と …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る