KADOKAWA Technology Review
×
フェイスブックへ5つの「怒り」、ザッカーバーグの辞任求め署名運動
Getty Images
シリコンバレー 無料会員限定
People are calling for Zuckerberg’s resignation. Here are just five of the reasons why.

フェイスブックへ5つの「怒り」、ザッカーバーグの辞任求め署名運動

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)の辞任を求める署名活動が始まった。プライバシーをめぐる問題などでスキャンダルを抱えながらも巨額の利益をあげるフェイスブックへの批判が高まっている。 by Charlotte Jee2019.05.14

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に対して辞任を求める署名活動が始まった。

活動を進めているファイト・フォー・ザ・フューチャー(Fight for the Future)は、フェイスブックを「健常化」させるための「特効薬」はないが、ザッカーバーグがトップにいる間は根本的な問題に取り組むことは不可能だという。

もちろん、この署名活動が成功する可能性は極めて低い。ザッカーバーグCEOが自ら退陣するとは想像しにくいし、フェイスブックの取締役会が彼の退陣を望んだとしても、フェイスブックの議決権のある全株式の約60パーセントを支配しているザッカーバーグに対し、取締役会にできることはほとんどない。CEOとしても、取締役会長としても、ザッカーバーグはほぼアンタッチャブルだ。毎週のようにスキャンダルがあっても、フェイスブックはまだ成長を続けており、人類史上極めて収益性の高いビジネスの1つとなっている。

(フェイスブックの共同創業者のひとりが解決策となる可能性がある方法についてニューヨーク・タイムズ紙で語っている。それは、フェイスブックを分割し、新しいデータ・プライバシー規制を米国が導入することだ)。

そもそも、なぜ人々がフェイスブックやザッカーバーグCEOにこれほどまでに腹を立てているのか、復習しておこう。ここ1年ぐらいの間に、巨大テック企業が起こした重大なスキャンダルを、以下にいくつか挙げてみた(もちろん、 フェイクニュースやエコーチェンバー効果、メディア潰しなどのより広範な問題については言うまでもない。怪しげな広報慣習も同様だ) …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る