NASAが土星の衛星タイタンにドローン派遣、生命の謎解明へ
米航空宇宙局(NASA)は、土星最大の衛星である「タイタン」の表面を自律型ドローンで探査するミッション「ドラゴンフライ」の採択を発表した。2026年に打ち上げ、「氷の火山」や生命の痕跡の有無などを調査する予定だ。 by Konstantin Kakaes2019.07.01
米航空宇宙局(NASA)は6月27日、「ニューフロンティア(New Frontiers)」計画における次のミッションを採択した。それは、2034年に土星の衛星であるタイタンでドローンを飛ばすというものだ。「ドラゴンフライ(Dragonfly、トンボの意)」と呼ばれる8つの回転翼を備えた探査機で、遠く離れた天体の奇妙な地質を調査することを目指す。NASAは以前の探査機で、タイタンの表面に液体メタンの川が流れているのをわずかに捉えている。ドラゴンフライはさらに、地球外生命体の兆候も調査する。
計画内容
計画では、2026年に地球からドラゴンフライを打ち上げ、金星の側を高速で通過させてから、土星までの長旅のための速度を得るために、地球に再度接近させる。ドラゴンフライを積載した宇宙船は、周回軌道に入らずにタイタンの表面を目指す。タイタンの赤道のちょうど北にあるセルク(Selk)というクレーターの縁をめがけてドラゴンフライを正確に射出する予定だ。ドラゴンフライは、タイタンの分厚い大気の中に入った後、一連のバラシュートにぶら下がって何時間も漂いながら降下する。タイタン表面から約1キロメートルの高さに達したらパラシュートを切り離して飛行を開始し、着地に適した場所を探す。
使用される技術
土星と地球の間を無線信号が片道伝達するのに1時間以上かかる。そのため、ドラゴンフライは自律的に飛行しなければならない。NASAの職員は、信頼性の高い方法でドラゴンフライを自律飛行させることに自信を持っている。なぜなら、地球上でのドローンの自律飛行と危険検出機能が、近年目覚ましく進歩しているからだ。土星探査機「カッシーニ(Cassini)」のミッションによりタイタンが十分にの観測されていることも大きく役立っている。カッシーニは、2004年から2017年まで土星の軌道を周回しただけでなく、タイタンの地表に探査機を着陸させた(今までに実施された、最も遠く …
- 人気の記事ランキング
-
- Stratospheric internet could finally start taking off this year グーグルもメタも失敗した 「成層圏ネット」再挑戦、 2026年に日本で実証実験
- Promotion Emerging Technology Nite #36 Special 【3/9開催】2026年版「新規事業の発想と作り方」開催のお知らせ
- The first human test of a rejuvenation method will begin “shortly” ハーバード大教授主導の 「若返り治療」初の試験へ、 イーロン・マスクも関心
- Microbes could extract the metal needed for cleantech 微生物で「老朽鉱山」再生、バイオマイニングは金属需要に間に合うか
- What’s next for EV batteries in 2026 米国後退、加速する中国支配 EVバッテリー市場、 2026年はどう動く?
