KADOKAWA Technology Review
×
発表!MITテクノロジーレビューが選ぶ
2022年のイノベーター14人。
【12/15 Summit開催】
「脳タイピング」実現へ前進、フェイスブックがUCSFに資金提供
Facebook
コネクティビティ 無料会員限定
Facebook is funding brain experiments to create a device that reads your mind

「脳タイピング」実現へ前進、フェイスブックがUCSFに資金提供

フェイスブックが2年前に発表した脳インターフェイス開発に関する研究の一部が明らかになった。カリフォルニア大学サンフランシスコ 校(UCSF)の研究チームの「話し言葉の解読装置」の開発に資金提供しているという。 by Antonio Regalado2019.08.01

2017年にフェイスブックは、考えるだけで毎分100語の速さで入力ができる、ヘッドバンドのような非侵襲性の脳インターフェイスの開発を目指すと発表した。

発表から2年ちょっと経った現在、フェイスブックは被験志願者を対象にした大規模な大学の研究に出資してきたことを明らかにしている。

7月30日、研究の一部がカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の科学論文として発表された。UCSFの研究チームは、脳が発する信号を分析することで、人が何を言おうとしているかを判断できる「話し言葉の解読装置」を開発してきたという。

この研究が重要なのは、脳がコントロールする着用式デバイスの実現可能性を示すのに役立つ可能性があり、巨大テック企業が人々の心からデータを直接把握する初期の実例になるからだ。

こうなると、脳のデータがどのように収集・保存されて利用されるかについての厳しい規則が必要になるだろうと脳神経倫理学者らは考えている。

ネイチャー・ コミュニケーションズ(Nature Communications)に7月30日付けで掲載された報告によると、神経科学者のエドワード・チャン教授が率いるUCSFの研究チームは、皮質脳波記録アレイと呼ばれる電極板を被験者の脳に直接配置した。

科学者らは、リストから読み上げられる質問を聞いた3人の被験者が単純な答えを想像するのをリアルタイムで聴取できたという。ある質問は、「0から10までで言うと、痛みはどの程度ですか?」というものだった。システムは質問と0~10の答えの両方を、見込んでいたよりはるかに上手く検出できた。

どの楽器が好きですかという別の質問では、被験者たちは「ピアノ」や「バイオリン」と答えることができた。ちなみに被験者となったのは、てんかん治療のために脳外科手術を受けていた患者たちである。

フェ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8脱炭素イノベーション

2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けて、世界各国で研究開発が加速する脱炭素技術、社会実装が進む気候変動の緩和・適応策などGX(グリーン・トランスフォーメーション)の最新動向を丸ごと1冊取り上げる。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る