KADOKAWA Technology Review
×
キヤノン電子・酒巻社長の講演が決定!
MITTR主催「宇宙ビジネスの時代」お得な【早割】は11/15まで。
グーグル「量子超越性」実証
IBMの研究者が反論
Google
コネクティビティ Insider Online限定
Quantum supremacy from Google? Not so fast, says IBM

グーグル「量子超越性」実証
IBMの研究者が反論

グーグルが世界初の量子超越性を実証したとする9月の報道に対し、IBMの研究者が異議を唱えている。グーグルが「スパコンで1万年かかる」と見積もったタスクは、実際には2日半しかかからない可能性があるという。 by Konstantin Kakaes2019.10.24

9月下旬、グーグルが「量子超越性」を達成したようだ、というニュースが駆け巡った。その内容は、従来のコンピューターでは実行不可能なほど長い時間がかかる計算を、量子コンピューターで実行したというものだった。計算自体は基本的に乱数を出力するための極めて限定的な技術だったが、ライト兄弟の12秒間の初飛行と同じくらいの有用性と重要性を持つ画期的な出来事であり、まったく新しいコンピューティング時代の幕開けを告げるものだ。

だが、10月21日付けのブログで、IBMはグーグルの主張に異を唱えている。世界最速の従来型スーパーコンピューターで1万年かかる可能性があるとグーグルが主張するタスクは、実際には数日で終えられるというのだ。

「量子超越性」という言葉を生み出したカリフォルニア工科大学の物理学者ジョン・プレスキル教授がクアンタ(Quanta)誌の記事で述べたとおり、グーグルは量子コンピューターにとって有利で、かつ従来型コンピューターには不利な、極めて限定されたタスクを特に選んでいる。「この量子計算は非常に小さな構造しか持ちません。従来のコンピューターではとても時間がかかるものの、得られる答えはあまり有益なものではない、ということです」(プレスキル教授)。

グーグルの研究論文はまだ発表されていないが(日本版編注:その後、10月23日付のネイチャー誌で発表された)、先月、草稿がネット上にリークされた。それによれば、グーグルの研究チームは53量子ビット(キュービット)のマ …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
宇宙ビジネスの時代

かつて国家主導だった宇宙開発がいま、大きく変化している。テクノロジーの進化とリスクマネーの流入によって民間企業による宇宙開発が加速し、自社の事業拡大に宇宙を活用しようとする「非宇宙」企業やベンチャー企業の動きも活発だ。いまなぜ「宇宙」なのか? そのヒントとなる記事を集めた。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る