KADOKAWA Technology Review
×
7/30イベント「バイブコーディングの正体——AIエージェントはソフトウェア開発を変えるか?」申込受付中!
This Super-Springy Robot Can Do Parkour

パルクールできるピョンピョン系ロボット

サルトはこれまで作られた中で、最も敏捷なロボットだろう。 by Michael Reilly2016.12.07

カリフォルニア大学バークレー校の研究者が、とても高く飛び上がるロボットを開発している。

「サルト」は重さ110g未満、高さ数cmしかない小型ロボットだが、1mもジャンプできる。発明者であるダンカン・ホールデン研究員は、サルトのジャンプ力を実現しているジャンプ時に長い時間地面に接触できる機能を「スーパー・クランチ」と呼ぶ。

ただし、サルトの真髄は、ジャンプの高さよりも素早く再ジャンプできることだ。ホールデン研究員はガラゴ(アフリカに生息する小さな霊長類で、飛び跳ねるのが特徴)の跳躍能力を真似てサルトを作った。ガラゴはサルトよりも少し高く飛べる(ガラゴの1.7mに対してサルトは1m)が、サルトはガラゴのように、再ジャンプの準備に1秒もかからない。連続でジャンプでき、1度のジャンプよりも、高く遠くへ飛べるのだ。

要は、サルトはパルクールができるのだ。

(関連記事:IEEE Spectrum, “This Robot Crosses Rough Ground Like a Human Does,” “The Latest Boston Dynamics Creation Escapes the Lab, Roams the Snowy Woods“)

人気の記事ランキング
  1. What comes next for AI copyright lawsuits? AI著作権訴訟でメタとアンソロピックが初勝利、今後の展開は?
  2. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #33 バイブコーディングって何だ? 7/30イベント開催のお知らせ
  3. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
  4. Why the US and Europe could lose the race for fusion energy 核融合でも中国が優位に、西側に残された3つの勝機
  5. Google’s electricity demand is skyrocketing グーグルの電力使用量が4年で倍増、核融合電力も調達へ
タグ
クレジット Images courtesy of UC Berkeley
マイケル レイリー [Michael Reilly]米国版 ニュース・解説担当級上級編集者
マイケル・レイリーはニュースと解説担当の上級編集者です。ニュースに何かがあれば、おそらくそのニュースについて何か言いたいことがあります。また、MIT Technology Review(米国版)のメイン・ニュースレターであるザ・ダウンロードを作りました(ぜひ購読してください)。 MIT Technology Reviewに参加する以前は、ニューサイエンティスト誌のボストン支局長でした。科学やテクノロジーのあらゆる話題について書いてきましたので、得意分野を聞かれると困ります(元地質学者なので、火山の話は大好きです)。
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る