KADOKAWA Technology Review
×
「グーグル、サンタはいるの?」子どもたちが音声AIを信じない理由
Getty
コネクティビティ 無料会員限定
Why kids don’t trust Alexa

「グーグル、サンタはいるの?」子どもたちが音声AIを信じない理由

子どもは目の前の情報を妄信すると思い込んでいるかもしれない。だが実際は、目の前の情報を理解し、その情報が正しいのかどうか判断しようとしている。 by Tanya Basu2019.12.25

ルイビル大学の研究者であるジュディス・ダノビッチ博士はある日、息子が家族のアイパッド(iPad)で、シリ(Siri)にあれこれ質問しているのを耳にした。

「ぼくの着ているシャツは何色?」。当時4歳の息子は尋ねた。

息子はシリの知識の限界を試していた——。ダノビッチ博士は言う。彼女の研究によれば、それぐらいの年齢の子どもたちにはよくあることだという。ダノビッチ博士らによる研究が進むにつれ、そうした子どもたちの行動はよりはっきりとしてきた。

2019年5月に公表された研究で、ダノビッチ博士と2人の同僚は「選択的信頼研究」を実施した。5~8歳の中国人の子どもをグループに分け、「火星は太陽の周りを何日で回るのか?」といった質問を投げかけた。

ダノビッチ博士ら研究チームは子どもたちに、「インターネットには600日と書かれていますが、先生は700日と話しています」という異なる情報を物語風にして与えた。子どもたちはどちらを信じたか?(ちなみに正解は687日)。

結局、教師の答えは間違っていたにもかかわらず、子どもたちは圧倒的に教師を信じた。当然のことだ。子どもたちは教師のことをよく知っているし、教師は子どもたちと強い信頼関係を築いてきた …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35 」の日本版が候補者を募集している。特定の分野や業界だけでなく、世界全体の重要な課題を解決するイノベーターを発信していく。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.4/Summer 2021
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.4/Summer 202110 Breakthrough Technologies

新型コロナウイルス・ワクチンの開発で脚光を浴びた「メッセンジャーRNA」技術から、人間並みの文章を自在に生成できる人工知能(AI)技術「GPT-3」、電気自動車(EV)普及の鍵を握る「次世代バッテリー」まで。MITテクノロジーレビューが選んだ「世界を変える10大テクノロジー」。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る