KADOKAWA Technology Review
×
年間購読料20%オフ & マガジン1冊プレゼントキャンペーン 実施中!
「リブラ」登場で変わる
暗号通貨の2020年を占う
Getty
コネクティビティ 無料会員限定
Sorry, but cryptocurrency will likely make you uncomfortable in 2020

「リブラ」登場で変わる
暗号通貨の2020年を占う

2019年7月、暗号通貨の熱狂が忘れ去られたころに発表されたフェイスブックの暗号通貨「リブラ」は、各国の政府や中央銀行からの批判の矢面に立たされた。しかし、中国をはじめとするいくつかの国々は既に暗号通貨への取り組みを進めており、2020年には米国政府も暗号通貨を無視できなくなるだろう。 by Mike Orcutt2019.12.26

2年前、暗号通貨の世界はスリルに満ちていた。その後、バブルが弾け、ほとんどの人にとって、暗号通貨は一時的な熱狂として過ぎ去っていった。だが、真の信者たちは信じ続け、開発者たちは苦労し続け、テクノロジーは静かに成長し続けた。 そして2019年7月、フェイスブックの「リブラ(Libra)」が発表された。

少なくともリブラの「ビジョン」は現れた。リブラとは、フェイスブックが「グローバルな」デジタル通貨プロジェクトに与えた名前だ。

リブラは大きな反響を呼んだ。多くは世界中の中央銀行からの批判的な反応だった。リブラは中国のデジタル通貨開発の加速を促したとさえみられている。2020年へ向けて、暗号通貨が再び大々的に社会へ参入する態勢が整っているように見える。

ただし、今回はそれほどスリリングではない。実際、少なくとも多少の不快感を与える可能性がある。暗号通貨愛好家にとっては、腹が立つことさえあるかもしれない。

暗号通貨を無視することは、おそらくもうできないだろう

これまで、非常に奇妙で見当識のない暗号通貨シーンを無視できていたと思うなら、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)から一言伝えたいことがある。フェイスブックが作り出そうとしている暗号通貨リブラは、世界をより良い場所にするだろうというのだ。事実、ザッカーバーグCEOは10月に米国下院で、ビットコインのようなシステムに触発されたテクノロジーに基づくデジタル通貨は「金融包摂」を促進し、人々が「貧困から脱却する」のに役立つと語った。

ザッカーバーグCEOはさらに、米国がリブラの発行を許可しなければ、米国の世界的な影響力が損なわれるかもしれないと指摘した。 中国が「今後数か月で同様のアイデアを迅速に立ち上げるために動いています」とも述べ、「リブラは主にドルで支えられているので、米国の財政的リーダーシップだけでなく、民主的価値観と監視を世界中に拡大するものと信じています」と話した。

この発言については多くの説明が必要である。しかし、まずはフェイスブックがどのように広報・宣伝のスペシャリストとロビイスト陣の背後からリブラ計画を売り込むつもりなのかから始めよう。リブラは人道主義的であるだけでなく、米国の国益にかなうのだという。一体全体、どうしてそれが悪いことだと …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
年間購読料 20%OFF
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
年間購読料 20%OFF
Innovators Under 35 Japan 2020

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35」が2020年、日本に上陸する。特定の分野や業界だけでなく、世界全体にとって重要かつ独創的なイノベーターを発信していく取り組みを紹介しよう。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020SDGs Issue

今、世界中の企業や機関の技術者・研究者たちが各地で抱える社会課題を解決し、持続可能な世界の実現へ向けて取り組んでいる「SDGs(持続可能な開発目標)」。
気候変動や貧困といった地球規模の課題の解決策としての先端テクノロジーに焦点を当て、解決に挑む人々の活動や、日本企業がSDGsを経営にどう取り入れ、取り組むべきか、日本が国際社会から期待される役割について、専門家の提言を紹介します。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る