露呈したサプライチェーンの脆さ、分散台帳は救世主になるか?
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、グローバルなサプライチェーンの脆弱さを浮き彫りにした。従来の紙ベースの取引をブロックチェーンの分散台帳ベースに置き換えることは、サプライチェーンの可視性を高め、将来の危機に対して回復力を持たせるために有効な手段となる可能性がある。 by Mike Orcutt2020.04.15
世界中に感染を広げている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、グローバルなサプライチェーンが混乱に対していかに脆弱であるかを浮き彫りにした。そうした中、世界経済フォーラム(WEF)のWebサイトにサプライチェーンの復元力を高めるための方法が掲載された。ブロックチェーンだ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な流行)による隔離、都市封鎖、航空機の減便は、世界中の正常なビジネスの運営を妨げ、買い手がサプライヤーの状況を把握することを困難にした。ブロックチェーンベースのサプライチェーン・ソフトを開発するスキューチェーン(Skuchain)の共同創業者であるレベッカ・リアオ副社長と、世界経済フォーラム デジタル貿易部のジヤン・ファン部長は、平時でさえ、そうした可視性の欠如はサプライチェーンの効率を低下させる恐れがあると述べている。だが、危機の最中においては、買い手は別のサプライ …
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