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アマゾンのアストロは「愛されロボ」として受け入れられるか?
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Amazon’s Astro robot is stupid. You’ll still fall in love with it.

アマゾンのアストロは「愛されロボ」として受け入れられるか?

アマゾンが発表した家庭用ロボット「アストロ」にできることはまだ少ない。だが、こうした家庭用ロボットには、人間が好きになってしまう理由があると研究者らは指摘する。アストロもも同じように人々に愛されるだろうか? by Tanya Basu2021.10.07

アマゾンは9月28日、家庭用ロボット「アストロ(Astro)」を発表した。アマゾンが公開したローンチ映像によると、このずんぐりとした見た目のロボットは2つの車輪を備え、2つの目を持つ長方形のスクリーンを搭載する。価格は999ドルで、家庭内を監視したり、即興のダンスパーティに参加したりできるという。

アマゾンの製品なので、懐疑的になってしまう人もいるかもしれない。アストロは、本質的にはあなたの一挙手一投足を監視する車輪付きの巨大カメラだ。人々がこのロボットを喜んで家庭に招き入れるとすれば、その理由はどこにあるのだろうか? 答えは、私たちの脳の配線方法にある。長年にわたるロボット工学研究や、これまで何度も登場してきたロボット・アシスタントやロボペットの存在によって、人間はこうしたペット型のロボットを好きにならずにいられないことが明らかになっているのだ。

実際、ロボペットの所有者が強い愛着を持つようになることもある。2019年のある研究では、パロ(Paro、ロボットアザラシ)やジュストキャット(JustoCat、ロボット猫)、アイボ(aibo、ロボット犬)、カドラー(Cuddler、ロボットクマ)といったロボペットが本物のペットのように所有者のうつ病を軽減し、高齢者の幸福度を高めることが明らかになった。彼らはロボペットが本物の動物ではないことを完全に認めているにもかかわらず、幸せな気持ちでロボペットを撫でていたのだ。ある女性は、「これが生命を持たない物だということは分かっているけど、彼女を愛さずにはいられないんです」と語っている。

ロボペットだけの話ではない。複数の研究やエピソードによると、自走式の円盤型掃除機であるルンバでさえも、しばしば「家族の一員」とみなされ、性別や名前が与えられることがあるという。初期の「ソーシャル・ロボット」の1つだった「ジーボ(Jibo)」のサーバーが停止した時、所有者たちはジーボの死を悼んだ。ソニーのロボット犬であるアイボはまったく実用的とは言えなかったが、製造中止後に自身のアイボが壊れてしまった所有者たちは葬儀を執り行った。

なぜ、私たちはそのような行動を取るのだろうか? 「すべては信頼から始まります」。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の博士研究員であるマーク・エドモンズは話す。人間がロボットを信頼する理由について研究を続けてきたエドモンズ研究員によると、人間はプログラム通りに行動する機械を信頼する傾向があるという。つまり、機械は信頼を構築するというより、信頼を維持しなくてはならないのだ。

今回発表されたアストロの信頼には2つの種類がある。表面的には、アストロが効率良くしっかり指示に従ってくれるかどうかという点だ。もう1つは、より根深い問題で、監視とプライバシーについての同社のこれまでの実績を信頼しにくい点だ。アストロの主な用途が家庭の監視であるのであればなおさらだろう。だが、アストロが言われた通りに行動するならば、 …

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