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スカイディオ、消費者向けに自律型ドローンを発売へ

ドローンの操縦は、GPSとパイロットの腕が頼りだ。しかしドローン系スタートアップ企業のスカイディオは、特に消費者向けには自律型のドローンを普及させない限り、ドローンの性能は活かせないと考えている。 by Tom Simonite2017.03.30

多くの消費者や企業が、数百ドルで購入できるようになった高性能ドローンを実際に飛ばしている。しかし、多くのドローンが墜落しているのも事実だ。YouTubeで「ドローン 墜落(drone crash)」を検索すると、300万件以上がヒットする。

起業家で、スタートアップ企業スカイディオ(Skydio)のアダム・ブライCEOによれば、現在市場に出回っているドローンには自律飛行を実現する知能をが欠けているという。MIT Technology Reviewがサンフランシスコで火曜日に開催したEmTech Digitalカンファレンスに登壇したブライCEOは、自身が創業したスカイディオ(Skydio)製ドローンが撮影した、新しい映像を披露した。ブライCEOは、ドローンに知能が欠けていることで、ドローンのメリットが活かせていないと考えており、今年発売予定のスカイディオ製ドローンでこの問題を解決するつもりだ。

「企業の担当者も、ドローンの利用が想像以上に難しいと気付いています。熟練した操縦者ならドローンで本当に素晴らしいことができますが、大多数のユーザーはまだその域にはぜんぜん達してません」とブライCEOはいう。

スカイディオの最初の製品は、空を飛ぶロボット・カメラマンのようなものだ。ブライCEOが示した映像には、人々が木に登ったり、マウンテン・バイクに乗って走ったり、サッカーをしている時に、スカイディオ製ドローンが人々を追跡する様子が映っていた。低い位置に垂れ下がった枝など、人が障害物の背後に隠れた場合でも、ドローンは人の周りを周回したり、安全な位置で滞空する。

スカイディオ製ドローンでこの種の芸当ができるのは、周囲360度の風景を撮影する内蔵カメラの映像を分析して飛行しているからだ。現在市販されているドローンは、一般的にGPSと人間の操作の組み合わせに頼っている。

スカイディオの飛行ソフトウェアは周囲のモノを追跡し、実世界でどう動いているかを数センチの精度で把握する。このソフトウェアが活用している深層学習手法(グーグルのような企業が画像検索の性能を向上させるのに用いている)は、背景から人を発見して追跡するのに使われている。

ブライCEOによれば、人物の見た目や動きを手掛かりにすれば、近くにいる人同士を誤認せずに済むという。ただし、それでも完璧ではないとブライCEOは認める。「もし、ある人がふたりの人間を識別しにくいなら、スカイディオのドローンにも識別しにくいです」とブライCEOはいう。

ブライCEOはスカイディオ製ドローンの画像や正確な発売日は明言しなかった。しかしブライCEOは、スカイディオ製ドローンは消費者向けであり、飛行制御ソフトは非常に幅広い用途で使えるとわかるだろう、と述べた。

「ドローン業界では、スカイディオ製ドローンのような製品がひとつの基礎を作り出し、他の素晴らしい製品のほとんどがこの基礎の上に開発されるでしょう。ドローンが操縦するものから、自律飛行するものへの移行は、消費者向け製品で最初に起き、その後、産業分野や商業分野に広がる、と弊社は考えています」とブライCEOは述べた。

ブライCEOは以前、グーグルでドローン宅配プログラムの立ち上げに関わり、MIT Technology Reviewは、2016年版の若手イノベーター・アンダー35に選出した。

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トム サイモナイト [Tom Simonite]米国版 サンフランシスコ支局長
MIT Technology Reviewのサンフランシスコ支局長。アルゴリズムやインターネット、人間とコンピューターのインタラクションまで、ポテトチップスを頬ばりながら楽しんでいます。主に取材するのはシリコンバレー発の新しい考え方で、巨大なテック企業でもスタートアップでも大学の研究でも、どこで生まれたかは関係ありません。イギリスの小さな古い町生まれで、ケンブリッジ大学を卒業後、インペリアルカレッジロンドンを経て、ニュー・サイエンティスト誌でテクノロジーニュースの執筆と編集に5年間関わたった後、アメリカの西海岸にたどり着きました。
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