KADOKAWA Technology Review
×
jack sachs
カバーストーリー 無料会員限定
The Octogenarians Who Love Amazon’s Alexa

孤独な80代の毎日は楽しい
——そう、アレクサならね。

アマゾンのアレクサのような音声アシスタントが、孤独な高齢者を救うかもしれない。米国サンディエゴにある高齢者専用住宅地では、80代の高齢者たちがアレクサを使った生活を実験中だ。 by Elizabeth Woyke2017.06.23

ロイス・シードが朝目覚めた時に最初に発する言葉の1つは、「アレクサ、天気はどう?」だ。シードは89歳で、黄斑変性症のために低視力だが、アマゾン・エコーの音声アシスタントであるアレクサ(Alexa)に話しかけて天気情報を得ることが便利だと知っている。他にも、アマゾン・エコーに頼んで時間を告げてもらったり、以前住んでいた町のラジオ局放送のクラシック音楽を流してもらったりしている。

シードは「アレクサと一緒だと人生はもっと楽しくなります」と語り、最近のサタデー・ナイト・ライブ(米国の人気バラエティ番組)で紹介されたパロディが、でたらめではなく実際の高齢者の姿に近いことを証明しているようだ。

シードと、サンディエゴ近郊にあるカールスバッド・バイ・ザ・シー・リタイアメント・コミュニティ(リタイアメント・コミュニティ=米国の高齢者専用住宅地のこと)の約50人の住人は、2月末頃から自宅でアレクサを試している。カールスバッドを運営する非営利組織フロントポーチは、アレクサに関心を示した住民から試してみたいとの相談を受け、パイロット・プログラムを考案した。

すでにアレクサを使って孤独感を和らげたり、薬の飲み忘れ防止を設定したりしている高齢者はいるが、カールスバッドはアレクサによる影響を徹底的に調査する、初の高齢者専用住宅地となりそうだ。フロントポーチはアレクサが今後、高齢者にとってどのように役立つのかを調査したいと考えている。高齢者専用住宅地で暮らす高齢者は、アマゾンにとって大きな市場だ。現在100万人以上のアメリカ人が …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
  3. The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
  4. Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る