KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
カバーストーリー 無料会員限定
How to Give Fake Hands Real Feeling

感覚があり自己治癒する義手
神経系接続まであと一歩

スタンフォード大学のバオ教授の研究チームは、感覚器官と自己治癒力のある電子皮膚で義肢を覆い、ヒトの神経系に接続しようとしている。 by Katherine Bourzac2016.08.05

人間の手には、モノを取ったり、現実世界に関わったりするために1万7000もの感知センサーがある。義手や義足には触覚などの感覚器官がない。

スタンフォード大学の鲍哲南(ゼナン・バオ)教授は、圧力を感知し、傷を治癒し、知覚データを処理する電子皮膚で義肢を覆うことで、この常識を覆そうとしている。義肢に触感があれば、将来、人間の神経系につなげられる。それ以前でも、柔軟だが滑りにくい電子皮膚があれば、切断や火傷を負った患者が装着した義肢で丁寧に扱わないと壊れてしまうモノを掴むなど、生活に必要なことをこなせるかもしれない。うまくすれば、切断した四肢の痛みを感じる「幻肢痛」を緩和できるかもしれない。

人間の手の能力を真似るために、さらにある意味では凌ぐために、バオ教授は電子皮膚の設計を根本から見直している。電子皮膚は実際の人間の皮膚同様、圧力に感じられるだけではなく、軽くて耐久性があり、伸び縮みしやすく、柔らかて、自然治癒力を備えているべきだ。また、電子皮膚は義肢を覆うように大きなシート状で製造さ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. RFK Jr. follows a carnivore diet. That doesn’t mean you should. 「肉か発酵食品しか食べない」米保健長官が目指す「健康な米国」
  2. The building legal case for global climate justice 気候変動の「加害者」は誰か? 気候科学の進歩で企業責任の追及に勢い
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る