本誌のSNS担当編集者が最近ハマっていること(ショートコラム)
MITテクノロジーレビュー[米国版]のオーディエンス・エンゲージメント編集者であるジュリエット・ボーシャンは最近、Facebook上でのご近所さんとの物々交換に夢中になっている。 by Juliet Beauchamp2026.02.27
1. 本当に重要な唯一のリアリティ番組
『リアル・ハウスワイブズ・オブ・ソルトレイクシティ』は、現在テレビで放送されている番組の中でも最高峰の一本だ。単に優れたリアリティ番組というだけでなく、あらゆるテレビ番組を含めても屈指の出来栄えだと思う。ソルトレイクシティとその周辺に暮らす裕福な女性たちの移り変わる人間関係を追うこの番組には、撮影中に連邦捜査官が逮捕に訪れた有罪判決を受けた人物や、義理の祖父と結婚している教会指導者、オズモンド家の一員と消耗しきるほどの破局と復縁を繰り返すシングルマザーが登場する。あるシーズンでは、キャストの一人が別のメンバーに「病院の匂いがする」と言ったことをきっかけに、二人の間で長引く口論が続いた。その後、ある女性が仲間のハウスワイブズについての匿名ゴシップを扱うInstagramアカウントを密かに運営していたことも明らかになる。
リアリティ番組の「リアリティ」について議論することはできるし、登場人物や出来事が荒唐無稽に思えるのも確か。だが、彼女たちは皆、問題を抱えた結婚生活、経営不振の事業、子どもとの緊張関係、依存症といった、どこか共感可能な課題に向き合っている。これは娯楽であり、きわめてキャンプ的(誇張的で芝居がかった)な魅力に満ちた作品だが、それでも私は彼女たちに強い共感を覚える。

2. Facebookで最後に残った「良い場所」
Facebook(フェイスブック)はひどいサービスだ。今さらそんなことを言っても、もはや大して論争にはならないだろう。それでも私がいまだにアカウントを保持している理由が一つある。それは近所の「Buy Nothing(物々交換)」グループの存在だ。そこではコミュニティと仲間意識の精神が今も確かに息づいている。おそらくあなたの地域でも同様だろう。
私がこれまで譲った物の一部を挙げると、空きキャンドル瓶、本棚、使用済みの電球、未開封の洗面用品、緩衝材のプチプチなど。逆に私が手に入れた掘り出し物もある。自分で再仕上げした見事なアンティークのドレッサー、ドア掛けフック、新品同様のジーンズなどだ。本来であれば埋め立て地に送られていたかもしれない物が、ご近所の誰かの喜びにつながっている。そう思うと、うれしく感じる。
3. アナログへの回帰
以前、私はApple Watch(アップルウォッチ)を頻繁に身に着けていた。もともと活動的な人間で、ワークアウトや歩数を記録することを好んでいたからだ。だが、しばらく使用するうちに、30分のランニングの途中でバッテリーが切れるようになり、私にとって役に立たないものとなってしまった。そこで完全に使用をやめた。するとどうだろう。私は以前よりも幸福を感じるようになったのだ。
ヨガクラスの残り時間を確認したり、長距離ランニング中にメッセージを読んだりしないほうが、「いま」に集中できていると感じる。また、自分について収集されるデータの量もストレスの要因となっていて、それほど有用には感じられなかった。だいたい、睡眠の質がどれほど悪いかを知るためにウェアラブル・デバイスは必要ない。私にはすでに分かっているのだから。
- 人気の記事ランキング
-
- The UK’s generational tobacco ban might not work. I’m supporting it anyway. 2009年以降生まれには一生売らない——英「たばこ根絶」への賭け
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- Inside the world’s deepest and longest subsea road tunnel 世界最長の海底道路トンネル 海面下300mの掘削現場に 本誌記者が潜入
- Four nuclear reactors hit a big milestone in the US 米原子炉スタートアップ4社が臨界達成、原発新時代の幕開けか?
- The $400 million machine powering the future of chipmaking 世界の半導体を支える 見えざる巨人ASML その牙城は崩せるか?
- juliet.beauchamp [Juliet Beauchamp]米国版
- 現在編集中です。
