KADOKAWA Technology Review
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機械学習の限界を超える、「予測能力」を持つ自動運転技術
Justin Saglio
Yibiao Zhao is Giving Machines a Sense of Imagination

機械学習の限界を超える、「予測能力」を持つ自動運転技術

MITのスピンオフ会社、アイシー(iSee)は、人間の予測能力を備えた自動運転技術を開発中だ。突発的な出来事にも対処できる、安全な自動運転車自動車を実現しようとしている。 by Martin Giles2017.11.09

自動運転自動車はだいぶ進歩したが、突発的な状況の対処には苦労している。ジャオ・イビャオ博士はこれを変えたいと考えている。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のスピンオフ会社、アイシー(iSee)の共同創業者であるジャオCEOは、11月7日にMITテクノロジーレビューが開催したEmTechカンファレンスで、パターン認識に基づいた既存の自動運転自動車のための機械学習の限界を強調した。そして、人間が自分の周囲の状況を本能的に理解することを真似る、ジャオCEOが開発中の新しいアルゴリズムについて概要を紹介した(ジャオCEOの研究についての記事『「常識あるAI」がもたらす自動運転のブレークスルー』も参照のこと)。

「人間が車を運転している時、ほんの数秒間何かを見ただけで、前を走る運転手の意図をすぐに推測できます。同じような予測能力を車にも備えたいのです」。

予測能力を車に備えるため、ジャオCEOらは、認知科学に触発されて始めた以前の研究を応用した。以前の研究とは、ハンマーを使って木の実を割る方法をロボットに学習させ、その後ハンマーを片付け、適当に集めた物の中から一番最適な道具をロボットに選択させるというものだ。

「この研究の狙いは、ロボットに人間と同じように、道具の特性を深く理解させることでした」とジャオCEOは述べた。

ジャオCEOらの研究は、自律自動車以外の分野の発展にもつながるかもしれない。ジャオCEOは、米国国防高等研究計画局(DARPA)が支援する政府のプロジェクトにも携わっている。戦場でペアを組んだ相手の兵士の意図を直観的に理解できるロボットの開発である。

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マーティン ジャイルズ [Martin Giles]米国版 サンフランシスコ支局長
MITテクノロジーレビューのサンフランシスコ支局長として、コンピューティングの未来とシリコンバレーの企業を対象に取材しています。MITテクノロジーレビューに参加する以前は、ビジネステクノロジー分野に焦点を当てたベンチャーキャピタルで調査と出版を主導しました。それ以前は、エコノミスト(The Economist)で記者兼編集者として長年にわたって勤務した経験もあります。最近は、西海岸に拠点を置くテックライターとして活躍しています。
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MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020SDGs Issue

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気候変動や貧困といった地球規模の課題の解決策としての先端テクノロジーに焦点を当て、解決に挑む人々の活動や、日本企業がSDGsを経営にどう取り入れ、取り組むべきか、日本が国際社会から期待される役割について、専門家の提言を紹介します。

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