KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
カバーストーリー 無料会員限定
What Robots Can Learn from Babies

物理法則を理解して
推測できる人工知能

ロボットや自動運転など、現実世界にあるモノを知覚的に認識し、何かを動作させる場合は、現実世界にあるモノがどう動くのか予測できれば、機械はもっと役に立つ。 by Will Knight2016.08.31

子どもは、ジュースが入ったコップを逆さにするとどうなるか、すぐに予測できるようになる。一方、ロボットはさっぱり理解できない。

シアトルにあるアレン人工知能研究所 (Ai2) の研究者は、カメラが捉えた物体のもっとも起こりうる振る舞いを、どのように機械が決定するかがわかるコンピューター・プログラムを開発した。コンピューターの判断過程を見ることで、ロボットや他の機械のミスを減らし、初めて走るような環境でも自動運転車が安全に走行できるようになるだろう。

ローズベ・モタジ研究員とその同僚が開発したシステムは、機械学習と3Dモデリングを組み合わせることで、ある場面の物理的性質について判断する。研究者は、3D物理演算エンジンを使い、1万枚以上の場面を、単純化したフォーマットで表示された場面に変換した。3Dレンダリングを作成したのは、アマゾンの「メカニカル・ターク」クラウドソーシングプラットフォームのボランティアだ。

研究者は、画像はもちろん、3D化された場面データも大規模な「深層学習」ニューラルネットワークが稼働するコンピューターに取り込んだ。システムは、徐々に、ある特定の場面と一定の単純な力や動きを関連付けて学習し、システムが初めて見る画像を示すと、動く可能性があるさまざまな力を示せるようになった。

完璧ではないが、多くの場面で、コンピューターは適切に判断した。たとえば、机の上にホッチキスがある画像について、プログラムは、ホッチキスが机の上を滑って、意図せず床に落ちてしまう可能性を示せた。コーヒーテーブルとソファの画像で …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Emerging Technology Nite #36 Special 【3/9開催】2026年版「新規事業の発想と作り方」開催のお知らせ
  2. EVs could be cheaper to own than gas cars in Africa by 2040 アフリカでEVがガソリン車より安くなる日——鍵は「太陽光オフグリッド」
  3. RFK Jr. follows a carnivore diet. That doesn’t mean you should. 「肉か発酵食品しか食べない」米保健長官が目指す「健康な米国」
  4. Why EVs are gaining ground in Africa アフリカ初のバッテリー工場も建設中、「次のEV市場」は立ち上がるか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る