MIT発のスタートアップ、AI搭載の自動追尾ドローンを発売
深層学習で特定の人物の外見を認識して、人工知能(AI)による自動操縦で障害物を避けながら飛行するドローンが登場した。周囲を撮影する13個のカメラとAI用チップセットを搭載し、価格は2499ドルだ。 by Will Knight2018.03.02
人工知能(AI)を搭載するドローンが登場しようとしている。このドローン、空中を飛びながらとてつもなくクールなスノーボードの映像を撮る。
スカイディオ(Skydio)というスタートアップ企業が、人物を視覚的に記憶し、その人物について回る世界初のドローンを発売した。生まれたばかりのアヒルの子の刷り込みにちょっと似た感じだ。木や鉄塔などの障害物を巧みによけながら映像を撮る様は、あたかも自分専用の空飛ぶロボット・パパラッチである。
「R1」と呼ばれるこの新型ドローンは自転車、スキー、ラフティングなどのアクションを高品質映像で手軽に撮影できる商品として販売される予定だ。だが創業者でもあるアダム・ブライCEO(最高経営責任者)によると、同社はこのドローンを屋根の破損状態を調べたり、土地や建物のパトロールしたりするのに使うことを考えているという。
建物の検査や警備、倉庫内での在庫管理などで使われているドローンはすでに存在する。だが、複雑で不慣れな環境でドローンを飛ばすには通常、熟練したパイロットが地上から操縦する必要がある。さもなければ、周囲の詳 …
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the tedious effort to tally AI’s energy appetite 動画生成は別次元、思ったより深刻だったAIの電力問題
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
- IBM aims to build the world’s first large-scale, error-corrected quantum computer by 2028 IBM、世界初の大規模誤り訂正量子コンピューター 28年実現へ
- What’s next for AI and math 数学オリンピックで「人間超え」のAIは数学者になれるか?
- What is vibe coding, exactly? バイブコーディングとは何か? AIに「委ねる」プログラミング新手法