KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
The Do-Not-Call List Has a Gaping Hole

実は利害が一致?
通信事業者と迷惑電話

違法な自動音声による勧誘電話を通信事業者は食い止められるだろうか。 by Mike Orcutt2016.09.03

全米電話勧誘拒否登録制度(National Do Not Call Registry)がうまくいかなくなっている。

電話勧誘拒否登録制度とは本人が望まない電話営業(迷惑電話)を禁止する制度のことで、米国、イギリス、イタリア、フランス、インド、韓国など、世界各国で導入されている。米国ではブッシュ政権時代の2003年に全米に制度が導入され、約7割の米国人が迷惑電話を拒否している。電話またはWebサイトで電話番号を登録すると、業者側が毎月リストを取得して自社のリストと照合、登録した電話番号に勧誘電話をかけると、最大1万6000ドルの違反金が課せられる。

リストに電話番号が掲載されていれば、合法的なテレマーケターは電話をかけないだろう。しかし、非合法な電話スパム業者は、リストに掲載されていようがいまいが電話をかけてくる。電話スパム業者は、米国の司法当局から簡単に逃げおおせるからだ。

現在、米国連邦通信委員会(FCC)は、通信事業者による問題解決を期待している。FCCのトム・ウィーラー委員長は先月開催された自動営業電話(ロボコール)の「災難」を食い止めるためにFCCが招集した産業界との初会合で「現時点では悪質な業者がまっとうな業者をテクノロジーで打ち負かしている」と述べた。

ウィーラー委員長によると、迷惑電話はFCCに寄せられる消費者の苦情でもっとも多く、毎年20万件以上を処理しているという。典型的な違法ロボコー …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
  3. The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
  4. Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る