KADOKAWA Technology Review
×
視覚障がい者を音声でガイド、ホロレンズの意外な使い方
Scott Olson | Getty
ニュース 無料会員限定
HoloLens can now guide the blind through complicated buildings

視覚障がい者を音声でガイド、ホロレンズの意外な使い方

カリフォルニア工科大学の研究者たちが、AR(拡張現実)ヘッドセットの画期的な使い方を見つけた。ヘッドセットが備える空間マッピング機能と3次元音響を利用して、視覚に障がいがある人を道案内する装置を作ったのだ。バーチャルなガイドが装着者の前方から声で誘導してくれる。 by Rachel Metz2018.06.15

マイクロソフトの高価なコンピューターである「ホロレンズ(HoloLens)」は、デジタル画像を現実世界と重ね合わせて見せることが可能なAR(拡張現実)ヘッドセットである。しかし、ある科学者グループがホロレンズの画期的な使い方を見つけた。視覚に障がいのある人が建物を通り抜け、周囲の物体の位置をより正確に感知するのに役立てようというのだ。

カリフォルニア工科大学の研究者らが開発したのが、ホロレンズ向けの新しい道案内アプリである。ホロレンズが備える、空間と物体をリアルタイムでマッピングする機能や、3次元空間内の特定の方向から聞こえてくる音声を作り出すスピーカーといった特徴を活用したのだ。バイオーアーカイブ(bioRvix)のWebサイトで最近発表された記事によると、研究チームはこれらの機能を用いて、大学の建物の込み入った経路をマッピングし、視覚障がいのある人が通り抜けていくのを手助けするバーチャルな道案内を開発した。利 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る