「AI対人間」チーム戦でもついに人間が負け始めた
これまでさまざまなゲームで人間との対決を制してきた人工知能(AI)にとって新たな一歩だ。複数のアルゴリズムが協力しあうAIチームが、複雑なゲームで人間に勝ち始めた。 by Will Knight2018.07.04
5つの異なる人工知能(AI)アルゴリズムがチームを組み、人気の戦略コンピューター・ゲーム「DOTA 2(ドータ・ツー)」で人間を打ち負かした。
カリフォルニア州を本拠地とする非営利団体のオープンAI(OpenAI)の研究者は、「オープンAIファイブ(OpenAI Five)」と呼ぶAIチームを開発した。それぞれのアルゴリズムはニューラル・ネットワークを利用して、ゲームのプレイ方法だけでなく他のAIとチームメイトとして連携する方法も学習する。オープンAIによれば、実験ではこのAIチームがアマチュアの DOTA 2プレイヤーに勝ち始めたという。
アルゴリズムは通常、それぞれ独立して動作するため、今回の取り組みはAIにとって重要で斬新な方向性だ。アルゴリズムが互いに連携することを手助けする試みは、AIテクノロジーの商業利用にとって重要な意味を持つ可能性がある。たとえば、複数のAIアルゴリズムがチームを組んで、オンライン・トレーディングや広告入札で相手の裏をかく、といった可能性だ。協調アルゴリズムが人間と連携する可能性もある。
オープンAIは、かつてシングル・プレイヤー用のDOTA 2でトップ・クラスの人間と競い合う能力があるアルゴリズムを実演している。最新の研究ではこの実績に基づき、単独のAIとチームのAIの両方の成功を評価するように改造された同様のアルゴリズムが使われている。アルゴリズム同士はゲーム中を除いて、直接通信はしない。
「私たちが目の当たりにしたことは、対等な関係と協力は動機があれば …
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