KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
ニュース Insider Online限定
Four big targets in the cyber battle over the US ballot box

「選挙結果の改ざん」に現実味、米中間選挙に潜む4つのリスク

選挙活動へのサイバー攻撃が問題となる中、選挙の結果に直接的な影響を与える投票インフラに対する不安が高まっている。米中間選挙を間近に控えたいま、米国の投票インフラのリスクを再検証する。 by Martin Giles2018.08.22

11月の米中間選挙までの数カ月間、選挙結果を左右しようと国外のハッカーの大群がキーボードに向かうだろう。中には、選挙プロセスを支えるデジタル・インフラへの侵入を試みる輩もいるはずだ。

気がかりな先例がある。米国国土安全保障省(DHS)が2017年、 21の州に通知したところによると、2016年の米国大統領選準備期間中の数カ月間、ロシアの攻撃者が選挙システムを狙っていたという。

国土安全保障省当局によれば、攻撃者は主にコンピューターやネットワークをスキャンしてセキュリティホールを探そうとしており、既知の脆弱性は利用しなかった。だが、攻撃者がそれで満足するはずがない。情報機関は、ロシアが今年の選挙にも干渉しようと企んでいると警告を発している。しかも、選挙で使われるデジタル技術の大半が、アイフォーン(iPhone)が登場するよりも古い2007年以前に作られたものだ。サイバー攻撃者が狙う標的は以下の4つだ。

 

選挙人登録システム

テクノロジー:選挙人登録システムにはその管区で権利を持つ選挙人に関するデジタル記録が保管されている。選挙区の投票所で選挙管理人が選挙人をチェックインする際に使用する「選挙人名簿」のデータ入力に使われる。

リスク:選挙人登録システムの多くは古いものだ。ニューヨーク大学ロースクールのブレナン・センター(Brennan Center for Justice)が昨年公開した報告書によれば、41の州が、少なくとも10年前に作った選挙人登録システムをいまだに使用している。選挙人登録システムはサーバー上にホストされており、選挙人データを受信して選挙人名簿に転送するためにネットに接続する必要がある。選挙人登録システムに侵入したハッカーは投票人のエントリーを消去したり、あるいは偽のエントリーを作成して偽の人物になりすまして郵便で投票をしたりする可能性がある。これにより、接戦の際に投票結果がひっくり返される …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る