フラッシュ2023年2月7日
-
産総研、生産性向上と人の負担軽減を図るデジタルツイン開発
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]産業技術総合研究所(産総研)は、生産性の持続的向上と人の負担軽減を両立するデジタルツインを開発。工場部品供給における人とロボットの協働作業で、生産性の10~15%向上と人の負担の約10%軽減を実証した。
開発したデジタルツインは、現実世界で人とロボットが同じ環境で作業をする状態を観測し、作業者の全身の動きや身体負荷、人とロボットの安全状態をバーチャル空間でリアルタイムに分析する。作業者それぞれのスキルや身体的な違いを考慮しながら、ロボットが作業負担を代替して人をサポート。さらに、ロボットが苦手とする器用さが求められる作業を人がサポートすることで、生産性の持続的向上と人の負担軽減の両方が期待できる作業環境の構築を目指した。
トヨタ自動車の協力による模擬生産工場(産総研臨海副都心センター)での実証実験では、人とロボットが環境を共有して自動車部品の取り出し作業をする中で、ロボットが作業者の負担になる作業を優先的に代行しながら、手分けして作業を進めた。その結果、生産性(同じ作業者が作業完了に要する時間)を10~15%向上させ、人の負担(作業姿勢により腰と肩にかかる関節トルクの推定量)を約10%軽減できることが分かったという。
(中條)
-
- 人気の記事ランキング
-
- This scientist rewarmed and studied pieces of his friend’s cryopreserved brain 10年冷凍保存の脳は「驚くほど良好」——蘇生は「まったく別の話」
- Future AI chips could be built on glass AIチップの熱問題、解決策は「ガラス」 年内に商業生産へ
- What do new nuclear reactors mean for waste? 新型原子炉が続々登場、核廃棄物管理の「手引き」は書き直せるか
- The Pentagon is planning for AI companies to train on classified data, defense official says 【独自】米国防総省、軍事機密データでAIモデルの訓練を計画