フラッシュ2023年4月30日
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生物工学/医療
パーキンソン病の新たな発症メカニズムを解明=富山大など
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]富山大学、東京慈恵会医科大学、京都大学の研究グループは、パーキンソン病の病因物質の一つである「PARK9」の新たな機能を発見した。
PARK9は水素イオンとカリウムイオンを輸送するタンパク質であり、この機能が失われるとパーキンソン病の原因となる「α-シヌクレイン」タンパク質の蓄積が進行することが判明した。
パーキンソン病は、α-シヌクレインが脳内で異常に蓄積し、運動機能を担うドパミン神経細胞が死滅することにより引き起こされる。研究グループは、PARK9がリソソームに位置し、細胞内の不要なタンパク質を分解する過程で重要な役割を果たしていることを明らかにした。特に、パーキンソン病患者に多く見られる特定の変異が、このイオン輸送機能を低下させ、α-シヌクレインの分解機能を損なうことが示された。
この発見は、α-シヌクレインの異常な蓄積を防ぐための新たな治療標的を提供する可能性がある。研究成果は「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に4月20日に掲載され、パーキンソン病の治療法開発への貢献が期待される。
(笹田)
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