終わらないスペクター/メルトダウン問題、産業機械で被害の恐れ
広範に影響が及ぶ「メルトダウン(Meltdown)」と「スペクター(Spectre)」のチップ欠陥の修正はうまくいっておらず、まもなくハッカーによる被害が出るかもしれない。
レジスター(Register)の報道によると、今回の欠陥を修正するソフトウェア・パッチのせいで産業機械の制御システムのいくつかが不安定な状態になっているという。インテルはまた、今回の修正はいくつかのチップでリブートを引き起こすと警告している。
しっかりした修正をするのが遅れるほど、犯罪者が今回の欠陥を利用してハッキングをする可能性は高くなっていく。何人かのセキュリティ研究者はすでに、今回のチップの脆弱性は攻撃に利用できると伝えている。ハッカーはすぐそこまで来ているのだ。
たとえ必要な修正ができたとしても、チップ業界の専門家は、メルトダウンのような欠陥がほかにもあるのではないかと恐れている。「おそらく今回の欠陥のように、ずっと安全だと思われていた欠陥はほかにもあるだろう」と、チップメーカーであるアーム(ARM)のサイモン・セガーズCEO(最高経営責任者)はCNETに語った。
- 参照元: The Register、CNET
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