アームが初の機械学習専用チップ、AIでも世界を制するか
アーム(ARM)がモバイル機器向けの人工知能(AI)専用チップを発表した。AIの処理に必要な線型代数の演算をより少ない電力で実行でき、メモリーへのデータの入出力も速い。2019年初めには各社のスマホに搭載されて、市場に登場するだろう。 by Jamie Condliffe2018.02.21
イギリスのチップ設計会社のアーム(ARM)は、実質的に世界中のスマホで使用されているプロセッサーを創り出した。今度は、人工知能(AI)アルゴリズムも実行させられるハードウェアを追加する計画だ。
アームは同社初となる機械学習専用チップを開発したことを2月13日に発表した。モバイル機器やスマートホーム機器に使用することを意図したものだ。アームは、スマホ用チップメーカーのクアルコムなどのハードウェア関連の提携会社と共同で計画を進めており、機械学習専用チップを搭載したデバイスを2019年初頭までに披露できるだろうとしている。
現在のところ、機械学習を使用するほとんどの小型デバイスや携帯デバイスは、AIアルゴリズムを実行するだけの処理能力を備えていない。そのため、AIアルゴリズムの実行にはクラウド上の大規模サーバーの処理能力を …
- 人気の記事ランキング
-
- Quantum physicists have shrunk and “de-censored” DeepSeek R1 量子技術でDeepSeekを55%小型化、「検閲解除」にも成功
- Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
- Google’s new Gemini 3 “vibe-codes” responses and comes with its own agent グーグルが「Gemini 3」発表、質問に応じて回答形式もAIが判断
- How to help friends and family dig out of a conspiracy theory black hole 家族が陰謀論にハマったら: 専門家が語る、 5つの現実的アプローチ
- What is the chance your plane will be hit by space debris? 空からゴミが降ってくる—— 衛星10万基時代のリスク、 航空への影響は?【解説】
