CRISPRの安全性を巡って衝撃を与えた論文が撤回
遺伝子編集技術CRISPRを適用したマウスにオフターゲット効果が多数発生したと発表して物議をかもしていた論文が取り下げられた。執筆者らは以前の実験結果を再現できなかったとしており、論文を掲載したネイチャー・メソッズは「主張を裏付けるデータが不十分だった」と述べている。 by Emily Mullin2018.04.02
ある科学誌が、物議をかもしていた論文を取り下げた。昨年発表された、遺伝子編集ツールのクリスパー(CRISPR)はゲノムを破壊する鉄球だと言及した論文である。
撤回されたのは、マウスにCRISPRを適用して失明を引き起こす突然変異を修正しようとする研究の論文だ。CRISPRで遺伝子エラーはうまく修正できたが、意図していない遺伝子の変更を1000以上も引き起こしてしまったという。それらの変更は、マウスのDNAに害を及ぼす可能性があるのだ。
ネイチャー・メソッズ(Nature Methods)誌に研究結果が発表されると間もなく、CRISPRを人間に使うのは危険すぎるのではないかというパニックが起こった。だが、同様の結果は他の研究者たちには観察されていなかったため、すぐさま遺伝子編集3大企業のトップをはじめとする人々からの批判を招くことになった。3大企業であるクリスパー・セラピューティクス(CRISPR Therapeutics)、エディタス・メディシン(Editas Medicine)、インテリア・セラピューティクス(Intellia Therapeutics)の株価は、研究結果が発表さ …
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