Cover Story
体外で生き続ける子宮—— スペイン開発の「マザー」、 目標は体外での完全妊娠
スペインの研究チームは、「マザー」と呼ぶ灌流装置を用いて、ヒトの子宮を体外で1日間、生存させることに成功した。同チームは今後、この装置で子宮疾患や妊娠初期段階について研究し、将来的には胚から新生児まで成長させる野心も抱いている。
by Jessica Hamzelou-
AIの力をすべての数学者に解き放つ、スパコン不要の無料ツールが登場
数万台のマシンで3週間かけた数学問題を、1台のMacが2時間30分で解く——そんなAIツール「Axplorer」が無料公開された。開発したアクシオム・マスは、強力な数学AIをスパコンなしで誰もが使えるようにすることを目指す。
by Will Douglas Heaven -
ガソリン高騰でEV人気も、「だから言ったでしょ」と喜べない理由
現在進行中のイランとの紛争による化石燃料価格の急上昇は、人々が電気自動車(EV)に移行する格好のきっかけになるかもしれない。だが、化石燃料価格の高騰はそれだけにとどまらない。私たち全員の生活全般に影響をもたらす可能性がある。
by Casey Crownhart -
EV失速で苦境の電池業界、
製造撤退のスタートアップは
AI材料発見に賭ける米国のEV税額控除が2025年末に終了し、主要バッテリー企業の倒産が相次いでいる。こうした中、米新興企業の1社は製造から撤退。AIによる材料発見に活路を求めている。だが、それが業界の救いになるかどうかは不透明だ。
by Casey Crownhart -
核廃棄物はリサイクルできる——ただし「経済的利益はない」
原子炉から排出される使用済み核燃料の再処理は、新たな原料を採掘しなくて済むうえ、厄介な放射性廃棄物も減らせるという点で非常に魅力的だ。しかし、技術やコストの面で問題がまだ多く残されており、大々的な実用化には至っていないのが現実だ。
by Casey Crownhart -
eムック 『日本発・世界を変えるU35イノベーター』特集号
MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.83 / 2026.03をリリースした。特集は『日本発・世界を変えるU35イノベーター』。
by MIT Technology Review Japan -
AIとの会話は妄想を増幅させるのか? スタンフォードが初の詳細分析
チャットボットは常時利用可能で、ユーザーを肯定するよう設計されている。しかし友人とは異なり、やり取りが現実生活に支障を来しているかどうかを認識する能力はほとんどない。この特性が妄想を増幅させているのか——スタンフォード大学が39万件のチャットログを分析し、初めてその内側に迫った。
by James O'Donnell -
「大賞なし」も想定内?
量子コンの医療応用を競う
500万ドルのコンテスト今日の量子コンピューターはノイズが多く、エラーが発生しやすい。それでも医療に役立てられるかを問う30カ月間の競技会「Q4Bio」が最終段階を迎えた。6チームが500万ドルの大賞に挑むが、「該当なし」に終わる可能性もありそうだ。
by Michael Brooks -
新型原子炉が続々登場、核廃棄物管理の「手引き」は書き直せるか
世界の電力の10%を支える原子力産業は、年間1万トンの使用済み核燃料を水プールや地下施設で管理してきた。TRISO燃料や溶融塩炉など新型原子炉の登場によって、既存の廃棄物管理の「手引き」では対応しきれない課題が生まれるかもしれない。
by Casey Crownhart -
宇井吉美:「介護したくなる」社会を目指す排泄センサー起業家の現在
abaの創業者兼CEOの宇井吉美は、排泄センサー「ヘルプパッド」の国内外での普及を進めるとともに、介護に関わるすべての人の願いを受け止め、叶えていく新たな挑戦を始めている。
by Yasuhiro Hatabe -
10年冷凍保存の脳は「驚くほど良好」——蘇生は「まったく別の話」
マイナス146℃で10年以上保存された人間の脳を研究した結果、組織構造が驚くほど良好に維持されていたことが明らかになった。移植用臓器の冷凍保存技術に新たな可能性を開く一方、「蘇生」は「科学ではなく信仰の飛躍」と複数の科学者は言い切る。
by Jessica Hamzelou