フラッシュ2022年9月15日
-
褐色脂肪細胞を活性化し脂肪を燃焼、九大が仕組み解明
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]九州大学の研究チームは、褐色脂肪細胞を活性化させる仕組みを解明した。脂肪燃焼を促進して肥満を解消する治療法の開発が期待できるとしている。
研究チームは、ミトコンドリアに存在する「ミトコンドリア転写因子A(TFAM)」というタンパク質を過剰に発現させたマウスには強い抗肥満効果があることを発見しており、その詳細な仕組みの解明を目指していた。今回は、TFAMを過剰に発現させたマウスの褐色脂肪細胞が、野生型マウスの褐色脂肪細胞よりもミトコンドリアの機能が活性化しており、より多くのエクソソームを分泌することを明らかにした。さらに、TFAMを過剰発現させたマウスの細胞を培養した液体からエクソソームを抽出して、野生型マウスの褐色脂肪細胞に加えて培養すると、褐色脂肪細胞が活性化することも分かった。
加えて、TFAMを過剰発現させたマウスの褐色脂肪細胞を野生型マウスに移植すると、高脂肪食摂取に対して著名な体重増加抑制効果が確認できたとしている。
研究成果は8月10日、アイサイエンス(iScience)誌に掲載された。
(笹田)
-
- 人気の記事ランキング
-
- This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
- OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
- AI is rewiring how the world’s best Go players think 「アルファ碁」から10年、 AIは囲碁から 創造性を奪ったのか
- How uncrewed narco subs could transform the Colombian drug trade 中には誰もいなかった—— コカイン密輸組織が作った 「自律潜水ドローン」の脅威