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調剤薬局業界に激震、アマゾンが処方薬通販ベンチャー買収 Amazon just bought a startup that helps you pop your pills

調剤薬局業界に激震、アマゾンが処方薬通販ベンチャー買収

2013年に創業したピルパック(PillPack)は、自動化と昔ながらの薬剤師のハイブリッド形式でドラッグストア・ビジネスの牙城を崩した。そして6月28日現在、 ピルパックは電子商取引大手アマゾンの傘下にいる

処方薬の管理は患者にとっては面倒であり、薬を数えるのに多くの時間を費やしている薬剤師にとっては極めて退屈な仕事だ。だが、薬を適切に服用しなければ悲惨なことになる可能性がある(ちなみに米国人は薬を適切に服用するのが本当に苦手だ)。

ピルパックのアイデアは単純だ。同社は、薬剤師とソフトウェア、少々のコンピューター・ビジョンを用いて患者の処方箋を管理している。服用すべき日時を刻印した小さなパックに複数の薬をあらかじめ仕分けして梱包し、患者の自宅に発送する。患者は自宅にあるかわいらしい小さなディスペンサーにそれをセットする。費用は、地元の薬局で薬を処方してもらうのとほぼ同じだ。

2017年にMITテクノロジーレビューがピルパックの記事を書いた際、同社は顧客数万人から得られる年間売上高を1億ドルと見込んでおり、投資家から1億1800万ドルを調達していた。このことから考えると、アマゾンは前途洋々たる新しい薬屋を手に入れるために、おそらく相当の大金を支払ったと思われる(ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、アマゾンは現金で10億ドルを支払ったという)。だが、アマゾンにしてみれば、CVSヘルスやウォルグリーン(Walgreens)などの巨大ドラッグストア・チェーンから市場シェアを奪い尽くせるのであれば、大金を支払った価値があったということだろう。

 

michael.reily [Michael Reily] 2018.06.29, 10:01
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