驚くほど滑らかになったボストン・ダイナミクスの新型歩行ロボ
黒と黄色で4本足、顔はレジのスキャナーみたい。これなんだ? 答えは簡単。ボストン・ダイナミクスのスポットミニ(SpotMini)だ。同社の小型4本足ロボットの最新バージョンであり、上の映像でその姿を見ることができる。
スポットミニという名前のロボットが世に現れたのは、これが初めてではない。ボストン・ダイナミクスは、2016年にこれと似て非なるロボットを披露している。そのロボットには頭の代わりにロボット・アームがついていて、家の中で動き回るのもどこかぎこちない感じであった。しかし、新しいスポットミニには明確なアップグレードが施されている。頭蓋骨の中はセンサーだらけ、ロボットにしては驚くほどなめらかで洗練された動きをする。これはすごいと言わざるを得ない。この映像でスポットミニが見せている、しなやかで猫を思わせる動き。こんな動きを可能にするモーターと制御ソフトウエアを併せ持つボットは稀である。
新しいスポットミニに関しては、ボストン・ダイナミクスから間もなく発表予定であること以外は、ほとんど知られていない。これまで、ロボットの研究開発だけに力を入れてきたボストン・ダイナミクスの歴史を考えると、商品化に乗り出すとは考えにくい。しかし、ソフトバンクが同社を買収したことで、その姿勢が変わる可能性もある。どんな発表があるのか期待したい。
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