
世界最大のEC大国へ突入する中国、ドローン教習も人気
オンライン・ショッピングにより、中国では大都市の郊外でビジネス・チャンスが再形成されており、かつてないほど、新製品を手にしやすくなってきている。
大規模小売店が存在しない中国では、従来型の実店舗での小売り時代から一足飛びに、オンライン注文の時代に移行してしまった。「米国では電子商取引はデザートですが、中国では電子商取引がメインコースになっています」とアリババの共同創業者ジャック・マーは話す。
中国政府とJDドットコム(京東商城)などの電子商取引大手は、中国の農村部に商品を配達するインフラを作るべく莫大な投資をしている。企業は配達員の管理に地元の人材を採用し、ブランドのアンバサダーとして働いてもらうことで、新しいテクノロジーを潜在的な顧客に浸透させようとしている。
ドローンは、JDドットコムが商品を農村部の顧客に届けるのに重要な役割を果たしている。ニューヨーカー(New Yorker)によると、中衛(チョンウエイ) 市のような小さな都市では現在、1日に約4回、ドローンによる配達があるという。ドローン操縦教室の需要も急増中で、流行に乗って稼ごうとする人たちでいっぱいだ。
数字で見ると中国の電子商取引市場は米国の2倍となり、世界最大となる可能性があるが、田舎に住む何億人もの人々はまだオンラインで買い物をしたことがない。だが、JDドットコムをはじめとする大手企業が販売の手を遠く離れた地域にまで広げるにつれて、状況は急速に変化している。中国の電子商取引市場は今後2年間で倍増することが予測されている。
- 参照元: New Yorker、Bloomberg、Alizila
