KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

「テックラッシュ」もどこ吹く風、テック大手は今日も安泰
Anbileru Adaleru / Noun Project / Jamie Condliffe
Even huge scandals can’t dent Big Tech’s big bucks

「テックラッシュ」もどこ吹く風、テック大手は今日も安泰

「テックラッシュ(techlash)」なんて誰が言ったんだ? そもそもテックラッシュって一体なんなんだ? とでも言いたくなる(日本版注:テックラッシュはテック企業に対する反発のこと)。シリコンバレーは、財務状況を見た限りではうまくやっている。

フェイスブックはデータ・スキャンダルのぬかるみから抜け出せずにいる。YouTubeは有害コンテンツに苦しんでいる。ウーバーの自動運転車は危険かもしれない。グーグルは競争法違反の件で欧州連合で裁判を争っている。アマゾンは失業の責任を問われている。どれもよろしくない!

ニュースをお知らせしよう。フェイスブックは直近の四半期に記録的な利益を計上した。YouTubeは成長した。グーグルは広告の売上を伸ばした。アマゾンは前年の2倍の利益を上げた。マイクロソフトはクラウドで非常に上手くやっている

しかも、メルトダウン/スペクター問題による深刻なセキュリティ脅威で痛めつけられたインテルでさえ増益だ。どれもたいしたものだ!

議員たちは、規制によってテック大手の手綱を引こうと躍起になっている。一方でメディアには、これらの企業が人々の信頼をどれほど裏切っているかの情報が溢れかえっている。しかしユーザーは、テックラッシュの元凶となっているプライバシーとセキュリティの問題にひるんではいないようだ。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.04.30, 6:28
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る