グーグル、選挙候補者にDDoS保護ツールを無償提供へ
グーグルの試験的インキュベーターが、政治活動に対し無料のサイバーセキュリティ保護を提供する予定だ。
希望者はプロジェクト・シールド(Project Shield)に申し込む。プロジェクト・シールドは、グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)傘下のインキュベーターであるジグソー(Jigsaw)が開発したプログラムだ。
プロジェクト・シールドは、偽のトラフィックでWebサイトに過剰な負荷をかける分散型サービス拒否攻撃(DDoS)からWebサイトを保護する。トラフィックに悪意があるか無いかを迅速に精査し、疑わしいトラフィックをすべて拒絶する仕組みだ。すでに2年以上、ジグソーはこのサービスを、ジャーナリストや小規模な出版社、人権団体に提供している。現在、 約700のWebサイトの保護にサービスが利用されている。
プロジェクト・シールドにより、選挙に対する干渉が軽減され、すべての候補者情報に平等にアクセスできるようになる。「これから始まるいろいろな予備選挙では、何度か候補者情報への急激なアクセス増加が予想されます。ですから、いつでも誰でも手助けしたいと考えています。候補者の保護は早いに越したことはありません」とプロジェクト・シールドのジョージ・コナード責任者がワイアード(Wired)に語った。 「候補者をサイバー攻撃から保護するのは、ぎりぎりまで待って取り組むようなものではありません」。
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