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最低賃金アップはロボット化を促進、英シンクタンク
Pedro Carballo | Unsplash
Minimum Wage Increases Could Speed Up Robot Adoption in the U.K.

最低賃金アップはロボット化を促進、英シンクタンク

低賃金の仕事の収入増加を目指す英国政府の政策は、企業の自動化を促進する可能性が出てきた。

経済の原則で考えれば、人件費が高くなれば、ロボットを利用する魅力は高まる。最低賃金が高くなれば、長い目で見るとコストの低い機械の導入を多くの企業が検討することになる。米国の製造業では、最低賃金が1ドル上がると自動化可能な仕事の雇用は1%下がる

英国のシンクタンク、財政問題研究会(IFS)の報告書に記載された最新の統計では、2020年までに政府による最低賃金増額政策で恩恵を受けるのは、英国の被雇用者の実質12%に上るという。2015年に実施された引き上げの対象者の3倍に当たる数字だ。

これは労働者への打撃となって跳ね返ってくる。新たに最低賃金増額政策の対象となる労働者は、受付係やレジ係など、自動化の影響を受ける可能性が非常に高い仕事に就いているからだ。IFSは、最低賃金がさらに上がって労働者の25%がその対象になると、現在はコストを理由に自動化が見送られている内勤労働者の仕事でさえも、機械に取って代わられる可能性があると警告している。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.01.10, 14:59
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