KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
カバーストーリー 無料会員限定
Google’s New Hardware Strategy: Actually Make Money

グーグルはなぜ人工知能とスマホを統合しようとしているのか?

グーグルは、高利益率のプレミアム商品である初の自社設計スマホPixel(ピクセル)でアップルに攻勢をかけ、同時に人工知能への投資を回収しようとしている。 by Elizabeth Woyke2016.11.08

「本気でソフトウェアに取り組むなら、ハードウェアも自分で作るべきだ」

テック企業は、コンピューター科学者アラン・ケイの有名な言葉をよく引き合いに出す。最近のグーグルのモットーは「人工知能(AI)に本気で取り組むなら、ハードウェアも自分で作る。しかも、なるべく高い値段で売るべきだ」となるだろう。

この戦略は、10月20日に発売された、グーグル初の自社設計スマホ「ピクセル(Pixel)」に反映されている。

ピクセル以前、グーグルはネクサス(Nexus)ブランドのスマホをメーカーと共同開発し、オンラインで(最低限のコストをまかなえる程度の低価格で)販売してきた。Nexusはより多くのユーザーをグーグルのサービスに取り込み、主要事業であるネット広告を支えた。

一方、Pixelはグーグルの人工知能(AI)分野における独創性、特にユーザーの「自分専用グーグル」を実現するバーチャル・アシスタントの収益化を加速させる。さらにバーチャル・アシスタントは、(Mac OSにも搭載されたアップルのSiriと同様に)グーグルが設計したガジェットの全製品を通じて、一貫性のある使い心地(エクスペリエンス)をもたらすだろう。

グーグルは、ユーザーがさまざまな電子機器に搭載されたバーチャル・アシスタントに話しかけることで情報を得る対話型インターフェイスの世界に向かうことになる。Pixelは、新しいインターフェイスと、その性能を高めるAIに賭けるグーグルにとっての試金石なのだ。同時にグーグルは、自社のサービスをハードウェアに深く統合させ、一貫性のあるエコシステムを形成す製品ラインアップを揃え、ネット広告を上回る収益を上げられるか模索しているのだ。その結末は、グーグルが進化し、検索事業による支配的な立場を維持できるかどうか …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  2. How virtual power plants could provide energy for data centers データセンターの電力不足、グーグルは市民から集める仕組み導入へ
  3. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る